マニアックレポート

伊勢型紙

名古屋駅から近鉄特急で1時間ほど。
現在は、伝統工芸「伊勢型紙」の街というより鈴鹿サーキットへの最寄り駅として知る人が多いようです。

型紙の元となる地紙(じがみ)づくり。
「紙つけ」と呼ばれる作業で美濃産の和紙を柿渋で張り合わせていきます。

土用の頃の青柿を3年の間、寝かせた柿渋。
紙も、この柿も岐阜県産なのです。
ここら辺がおもしろいと思うのは私、館長だけでしょうか?

張り板に紙つけした紙を貼り天日乾燥させます。
お天道様が頼りの仕事です。

乾燥が済むと、室(むろ)と呼ばれる燻煙室に入れ2週間いぶします。これを「室がらし」と呼びます。

地紙に小刀で型を彫っていきます。
技術とともに精神力が要求される仕事で細かいものになると、完成までに1ヶ月を要するものもあるそうです!

道具彫(どうぐぼり)と呼ばれる技法に使われる小刀。すべて彫り師が自分で作るそうです。

 

錐彫(きりぼり):半円形をした刃先を180度、回転させながら極小の穴を無数にあけて文様を彫っていきます。

突彫(つきぼり):細長い両刃の小刀の刃を向こう側に向けて突きながら彫っていきます。

道具彫(どうぐぼり):刃物自体が、ひとつの文様になっています。
例えば桜なら、その花弁の一枚がひとつの刃物に。これを「道具」と呼び文様を打ち抜くように掘り進めます。

縞彫(しまぼり):
小刀と定規を用いて、細かい筋を何百本も彫っていきます。
展示室、岡本さんの想い出キモノはこの技法によって彫られた型紙で染められています。

どの技法も、精緻を極めた手業と強固な精神力に裏付けられているのです!

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