振袖(想い出キモノ館)

H.S.さんの想い出

成人式を間近に控えた私のことを、二人の叔母がとても心配してくれ、千葉のデパートまで出かけて誂えてくれたのが、この振袖です。私は、小さい頃からこの二人の叔母にかわいがってもらい、休日には、よく二軒の家を泊まり歩いたものです。

とくに商売をやっていた叔母の方は、経済的な余裕もあったのでしょう。成人式に着物ぐらい作らなければだめと、私のお支度をしてくれたのです。

私が成人を迎えた昭和48年は、千葉で国体が開かれ、私の住んでいた八千代市は、相撲競技の会場となりました。競技会場では野点が催され、そのときにこの振袖を着て、お点前をしたことが昨日のことのように思い出されます。 その後、結婚、そして出産といろいろな節目でも、この二人の叔母にはお世話になり、感謝の言葉もありません。

館長からのメッセージ

H.S.さんのお母様は、この二人の叔母様の妹さんだそうですね。H.S.さんのことをわが子同様にかわいがってくださったことからも、強く結ばれた姉妹の絆を感じます。厳しい時代を、きっと手に手を取って乗り越えていらしたのでしょうね。品格に満ちたキモノの柄からも、生きてこられた人生の重みを感じます。

 

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