振袖(想い出キモノ館)

川嶋知江さんの想い出

今から30年前、三重県桑名市の老舗呉服店「山本屋」さんに母と連れだって、求めた振袖です。山本屋さんは、それまでも母と良く出かけた呉服屋さんで、私のために仕入れてあった着物だそうです。母とお店の方に、一番似合う振袖を見た立ていただきました。

名古屋に程近い桑名市でも、結婚の時にはたくさんのお道具を用意する習慣がありました。祖父の代から神社の神主を勤める我が家でも、私の結婚の時には、相当のお支度をしてくれたものです。その時のお見合い写真が、この写真です。結婚から25年を迎えましたが、写真は主人が大切に持っていてくれました。

現在は、娘二人と息子、そして主人の平和な家庭を築いております。残念ながらこの振袖を娘に着せることはかないませんでしたが、いつかまた日の目を見るときがくることを夢見て、今は大切にしまってあります。

館長からのメッセージ

木曽川、揖斐川、長良川の三川の河口にあたる桑名市は、古くから水運の要衝です。松平家11万石の城下町であり、熱田(名古屋)に向かう宿場としても栄えた街です。川嶋さんのご結婚のお支度に贅を尽くされたこと、想像に難くありません。ご主人様が25年間、大切に持っていらした写真からも、歴史ある街のお嬢様の品格と初々しさが、伝わってきますね。

 

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