振袖(想い出キモノ館)

佐藤充代さんの想い出

昭和48年に成人式を迎えました。会場は、八千代中学校の体育館。今思えば、私達がこの体育館での最後の式典になりました。その年、立派な市民会館が完成し、翌年から成人式はそこで行われるようになったのです。

当時、私はすでに八千代市に勤めていたため、仕事で自分が出席する式典の準備をしました。「明日、本当に休んでいいんですか」と、上司に尋ねたことを覚えています。式典当日は、皆さんの大きな拍手と歓声に迎えられ、とても嬉しい瞬間でした。

この振袖は、母と行きつけの臼井の呉服屋さんに行き、選びました。私にとっては、呉服屋さんに行くのも初めてのこと。言葉に表せないほど興奮したことを覚えています。今年、来年成人を迎える娘の振袖を選びに、呉服屋さんに一緒に行きましたが、娘にとってはとても楽しい経験だったようです。思わず、成長した娘にあの時の自分をダブらせてしまいました。

今でこそ、高校生でも「打ち上げ」などと言っていますが、当時の私は真面目なもので、成人を迎える前はいっさいお酒を口にしませんでした。成人式を終えてから、そんなけじめがあったように思います。二十歳を境にという感じが希薄になっていることが残念でなりません。

館長からのメッセージ

お嬢さんを連れて、振袖を選んでいた佐藤さん。ご自分の体験を思い出されていたのですね。母と娘だけが共有できるちょっと贅沢な瞬間。お嬢さんにも着物が好きになっていただけますように。

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