振袖(想い出キモノ館)

鈴木陽子さんの想い出

この振袖は、私の二人の娘のために求めたものです。今から17年前、長女・由美の成人の時には、ずいぶんと張り切って支度をしました。家のローンもあり大変でしたが、娘を思う一心だったのでしょう。当時の自分の写真を見ると、ずいぶんと質素だったんだなと感じます。成人式が終わって写真館に行き、大変な行列の末に記念撮影をしたことが、昨日のことのようです。

それから6年たって、妹・清美の成人の時には私達も少々、気が抜けていたのでしょうか、姉のお下がりの振袖をそのまま着せることになりました。今のお嬢さん方でしたらイヤと言うところでしょうが、当時の彼女は、何も言わず喜んで着てくれたのです。

家族全員で祖父母の家に集まり、みんなに祝福していただいたことを覚えています。主人は写真嫌いな人なのですが、この時は上機嫌で、家族と一緒に撮った写真が残っています。振袖姿の本人もピアノを弾いたり、本当に楽しいひとときでした。

仕事が忙しかったこともあり、この振袖は二人が成人式で着た後、誰に貸すこともなくしまってありました。下の娘が着てから11年。我が家の大切な宝物です。

館長からのメッセージ

久しぶりに日の目を見た振袖。想い出キモノを通して、ご家庭の会話の中に振袖を着た当時の話が花咲いたそうです。出展するために探された昔の写真からも、忘れていたいろいろなシーンが蘇ってきたことでしょうね。少しだけお役に立てたかな? そんな嬉しい気持ちでおります。

 

「振袖」のお名前インデックスに戻る

ページの先頭へ戻る