昭和33年、二十歳の若さで世を去った私の一番上の姉。この着物は元、その姉が愛した羽織でした。長女として、三人の妹と、一人の弟の面倒をよく見てくれた、優しい姉でした。突然の他界は、今思えば医療ミスだったのかもしれません。
母は、姉が亡くなった後も、私たち妹と同じように服や水着まで買いそろえていました。「これは慶子の分」と言っていた母も、今では姉と天国で暮らしているのです。
私に残された羽織は、お正月に良く着させてもらいました。その後、母が私の娘のために縫い直し、今の姿になっています。汚されるのがいやで、とうとう子供には着せずじまいになってしまいました。姉の想い出とともに、しっかりと「しつけ」をかけておくつもりです。





























