訪問着・付け下げ・色無地(想い出キモノ館)

海野貞子さんの想い出

一面に雪が降っていて、裾の方に真っ白な雪が降り積もっている。ツリーも立っている。そこに上の方からトナカイに乗ったサンタクロースが滑ってくる。

この着物を求めたとき、こんな派手な着物、着られないから飾っておくだけの着物だと思っていた。ところが12月になって、表参道でクリスマスパーティを開くと言うことになった。この着物を着ることが出来るのである!!

着せてもらっている時、素敵! 似合いますよ! なんて言われて、少し嬉しくなった。外国のサンタクロースと、日本の和服の異質な組み合わせに、皆、驚きの声を上げる。でも夢のある、嬉しい着物である。

12月になって、ジングルベルが聞こえてくる。そして25日までに、たった一回だけしか着られない着物、贅沢な着物である。この前、フィンランド、ノルウェイ、スウェーデン、デンマークと北欧を旅した時、トナカイの肉が良く出てきた。何か夢を壊されるようで、一度も口にすることはなかった。

この着物も、二度着たのでもう着ることはないかもしれない。私の一生が終わったとき、上にかけてねと頼んである。私と共に消え去る着物である。

館長からのメッセージ

夢見る夢子さんならぬ貞子さん。このキモノを着るとき、夢を見ているのは海野さんだけではありません。このキモノを目にする誰もが、サンタクロースを信じていた、あの無邪気な幼子の心を取り戻すことでしょう。夢を与えてくれる海野さんに感謝です。

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