訪問着・付け下げ・色無地(想い出キモノ館)

のっぽねこさんの想い出

母は娘時代から着物が大好きでした。自分で誂えて、お正月や私たちの卒・入学にはいつも着物を着てくれました。

ところが、私が高校1年の夏に、自宅が火事に遭い、母の着物はかなり焼失してしまったのです。気の毒に思った母の姑(私の祖母)が(これまた着物好き)、母に色無地を作ってあげると言ったそうです。

母は、嬉しくて思わず普段はあまり着ない赤っぽい地を選び、誂えました。母はそれを何度か着たようですが、私も短大の卒業式の時に紺地の袴と合わせて着させてもらいました。

その後、着物好きになった私に、母はその色無地を譲ってくれ、今は私のタンスに収まっています。おかげで私は独学で着付けを覚えて、友人の結婚式など便利に着て出かけるようになりました。

21歳の春、まだ雪残る城下町弘前で着た色無地、今でもお気に入りの一枚です。

館長からのメッセージ

ショックな出来事を乗り越える力になった大切なキモノ。今は、のっぽねこさんの箪笥の中で、代替わりしたご主人様を見守ってくれていることでしょうね。

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