小紋(想い出キモノ館)

花澤なるみさんの想い出

25年ほど前の話になります。当時、私は九州、大分県でバスガイドをしておりました。この着物の持ち主、手崎さんは北海道江別市在住の建具屋さんの奥様。ご夫婦連れで十数組が南九州を観光され、私が乗務させていただいた訳です。

手崎さんは、ずっと着物をお召しで、その着物姿が愛らしく何とも素敵でした。その乗務から一年後、今度はそのツアー客の皆さんからのご招待で北海道へ旅をすることになり、手崎さんのお宅にも宿泊させていただきました。私がそのとき23才ぐらいですネ。その後も、季節の便りを欠かさず送ってくださいました。

そして3年前、20年ぶりに再び北海道へ。千歳空港で手崎さんに再会したときにはもう涙、涙でした。その旅で私に譲っていただいたのがこの着物です。25年前の九州旅行で手崎さんがお召しになっていたもので、とても大切な大切なものです。この着物姿の手崎さんを見ていなければ、私は今頃、普通のオバサンだったでしょう。全て手崎さんのお陰でございます。

館長からのメッセージ

人生を一枚のキモノが変える、そんなこともあるんですね。

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