小紋(想い出キモノ館)

岡本美子さんの想い出

私たち夫婦は以前、東京で主人が勤める会社の会長宅の敷地内に一軒家をいただき、住んでおりました。そんな訳で、仕事以外にも親密なお付き合いをさせていただき、会長夫人がお亡くなりになった際にも、何かとお手伝いをさせていただいたことを記憶しております。この着物は、後年、会長さんからお世話になったお礼にと頂戴したものです。江戸小紋の人間国宝、小宮康孝氏の作で、会長さんが先生と一緒に柄を選んでくださったと、聞いております。若かった私たち夫婦の記念碑ともいえる一枚です。

館長からのメッセージ

江戸小紋は、染め師と、型紙を彫る彫り師の二人三脚から生まれます。このキモノの染めは、落款にあるように、人間国宝、小宮康孝氏。型紙制作者は、おそらく伊勢型紙縞彫りの人間国宝、児玉博氏であろうと思われます。岡本さんご夫婦のお勤めが、いかに誠実なものであったかを偲ばせる、正に勲章ともいえるキモノです。

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