留袖・色留袖(想い出キモノ館)

大野育子さんの想い出

この色紋付は、大正10年(1921年)に17歳で嫁いだ祖母のものです。山形県鶴岡市の私の母方の祖母の実家は、酒田の豪商・本間家へ絹糸を納める庄屋だったと聞いています。当時は5つ紋の色紋付7色7枚あり、養蚕農家ならではの人も羨むお支度だったことでしょう。北国の着物らしく、裾や袖口に真綿がはいっていて、つややかで軽く暖かいこと天女の衣装のようです。色も褪せずに残っているのが赤と紫の2。他は戦争中に防寒着や、もしかしたら食料に換えられたのではと母は言っております。その祖母は7人の子供をもうけ、残念ながら、小学6年生の母ら兄弟を残し43歳の若さで他界しました。

一家の黒子としての家事育児は誰も誉めてくれない母親業、人並みであることが如何に大変なことか。家族の人生の節目に着物を着ることで、母も自らの気持ちを切り替えて人生のコマを進めてきたのだと思います。

曾祖母、祖母・母、そしてその娘である私、数世代に渡っての大の「着物好き」です。血筋なんでしょうね。日本人に生まれて本当によかったと思っています。
I love kimono!!

館長からのメッセージ

おばあさまの、そして、お母様の遺伝子をしっかり引き継がれた大野さん。家の物語も語り継いでいってくださいね。

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