【千葉勝田台店】小さな小さな旅3月 歌舞伎「桜姫東文章」の魅力 その一
中村勘九郎、七之助兄弟の父で、名優の中村勘三郎が自ら造った新しいプラットフォーム「コクーン歌舞伎」。勘三郎が2009年の同公演で新しい解釈に挑んだ歌舞伎作品が、「桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)」です。それは、多くの演出家や戯曲家の感性を刺激し新たな舞台表現を生み出させている、底知れぬ魔力を秘めた原作なのです。原作者は、大南北と呼ばれる四代目 鶴屋南北。
父を亡くして8年、勘九郎/七之助兄弟が明治座で演じるのは、伝統的な歌舞伎版の「桜姫東文章」。それは、伝説の名演の名を欲しいままにしている1985年3月の歌舞伎座公演、坂東玉三郎の桜姫と片岡仁左衛門(当時、片岡孝夫)の清玄/権助に習うと言う。二人がどこまで「孝・玉」に迫ることができるか、今からとても、とても楽しみです。
◆ 小さな小さな旅3月「明治座 三月花形歌舞伎」