お彼岸(ひがん)の豆知識
春と秋、春分の日と秋分の日をはさむ前後3日の合計7日間が、暦の上で「お彼岸(おひがん)」といわれる期間です。彼岸とは、どんな日なのでしょうか?
その前に、春分の日、秋分の日についてご説明を・・・
この日を中心にした7日間が彼岸に当たりますので、「彼岸の中日・お中日」とも呼ばれます。
1.太陽が真東から昇り、真西に沈む日
阿弥陀仏のいらっしゃる極楽浄土は「西」にあるとされています。そのため、真西に太陽が沈む春分の日、秋分の日は夕日が極楽浄土への道しるべと考えられました。
この日沈む太陽が示す極楽浄土への道を信じて進めば、必ず極楽浄土に至ると信じられ、現在の彼岸の行事が生まれました。
ちなみにご先祖さまもいらっしゃる極楽浄土は「彼(か)の岸」で「彼岸(ひがん)」。私たちが住むこの世界は「此(こ)の岸」で「此岸(しがん)」と言います。
お彼岸は、ご先祖さまがいらっしゃる浄土を思い、ご供養する期間なのです。お盆は、逆に浄土からご先祖さまが帰ってくる日と考えられています。
2.昼と夜の長さが同じになる日、3.お休みの日(国民の祝日)
国立天文台が作成する暦象年表に掲載された「春分日・秋分日」に基づいて、閣議で決定されるのが国民の祝日の「春分の日・秋分の日」です。天文台が地球と太陽の位置関係を観測していて、政府が祝日として定めるということなんですね。
ちなみに、春分の日は3月20日か21日。秋分の日は9月22日か23日です。真西に沈む太陽を眺めてみませんか。
昔から彼岸には先祖を敬い、お墓参りをする風習があります。地方によって若干の違いはありますが、ぼた餅、おはぎ、団子、海苔巻き、いなり寿司などを仏壇に供え、家族でこれを食べる習慣が今も残っています。
また、先祖供養に「黒紋付き」を用意するご家庭もあります。ご家族にご高齢の方やご病気の方がいらっしゃる場合、「喪のもの」を準備するのは、はばかられます。そこで、彼岸の時期を選んで「先祖供養のために作る」という考え方が生まれたのです。
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