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「朔旦冬至」は、本当に19年に一度巡ってくるのか?

2014年(H26)の冬至は、新月(朔)が重なる「朔旦冬至」。TVニュースでも話題になっていました。一部報道では、19年に一度巡ってくると伝えられていますが、本当にそうなのか19年ずつ遡って調べてみました。

2014年/冬至:12月22日 新月:12月22日
1995年/冬至:12月22日 新月:12月22日
1976年/冬至:12月22日 新月:12月21日
1957年/冬至:12月22日 新月:12月21日
1938年/冬至:12月22日 新月:12月22日

過去、4回に渡って遡ってみると、2度はピッタリ重なっていて、2度は、1日ズレています。

現在の二十四節気は、天文観測に基づき「太陽視黄経270度になる瞬間を含む日」(定気法)とされています。観測制度の低い時代(平気法)とのズレもあるでしょうから、ほぼ19年に一度起こる事象と言って良いようです。ただ、新聞やTVの報道では、19年に一度と言うと正確さを欠いているということになりそうですね。

月の満ち欠けを暦に利用していた時代には、暦と季節とのズレを補正するため、19年に7回、閏月(うるうづき)を差し込みました。その19年周期の起算日になっていたのが、この「朔旦冬至」。おめでたい日として、特別な祭礼を催した時代もあったようです。

また、さらに古い時代には、ときの皇帝が良い政治、善政を行うと19年に一度起こると言われていたこともあったそう。この新しいスタートの日を機会にして、皆様に良いことが沢山、沢山、舞い降りてきますようにお祈り申し上げます。